「満足したか?」 「……ハイ」 すごく、満たされた。 時間をかけて、丁寧に触れてもらえて。 でも、わたし 意識は保てているし、カラダもだるくないし、急激な睡魔も襲ってこない。 セロが心配するような傷も、体力をたくさん奪われるようなことも、なかった。 「セロは?」 セロは、満たされた? 美味しかった? というか、食べた? 待って。 食べてなくない……!? よく考えたら、口には、ほとんどキスされていなかった。