それを我慢して、わたしのこと、いつも……。 「なっていいよ。悪魔」 もう我慢しないで。 「バカか。そんなことしたら。甘噛みしただけで――……」 「たとえ傷つけられても。それが。愛し合った証になる」 セロが、目を見開く。 「だから、お願い」 「できない」 「どうして? わたしがいいって言ってるのに」 「よくない」 「いいよ」 「刹那は。綺麗……だから」 ほらね。 やっぱりあなたは、優しい悪魔だ。