「ひぃっ!!」
頭上から、突然、蜘蛛のようなものが落下してきた。
「驚いているじゃないか」
「だ、だって、いきなり……わぁ!?」
「反応しすぎだろうが」
「セロは、なんで、真顔なの!?」
まばたき一つしていなさそうだ。
「恐ろしいものなどないが。少なくともこのレベルの100倍は奇妙なもの、残酷なものを無数に目にしてきたからな。ヒトの作り出した玩具など。どうってことない」
「こ、怖いわけじゃないからね? ビックリした……だけ、だから」
セロの見てきた"残酷なもの"がなにか少し気になったけど、聞くとトラウマになりそうだから絶対に聞かないでおこうと思う。


