なにがなんだかわからないが、どうやらわたしの意見は通ったらしく。


当日にみんなでどこをまわるか、ある程度決めてLHRは終わった。


良かった。みんな、優しい人で。


ただ一人を除いては。


「おい我門」


ずっと寝ていた彼は、遊園地より睡眠が重要のようだ。


「お前、人生損したぞ」

「は? なにが」

「色々」

「……なんだそれ」


話し合いに少しも参加しなかった我門くんは、本当に何を考えているか未知な人。


当日、みんなで楽しめることを祈るばかりだ。