【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



セロに背を向け雛と教室に向かったわたしは、


"貴様にそれを求める気はない"


セロの放った言葉が、頭から離れなかった。


「今日は、遠足のグループを決めたいと思います」


その日のLHRで、近々ある遠足の班決めをすることになった。


行き先は、某巨大遊園地。


遠足といえばお寺みたいな歴史を感じる場所を訪問するイメージが強かったのだが(中学まではそういうところだった)、まさかの遊園地とは驚きだ。


幼稚園の頃に水族館や動物園に行ったときくらいかな、ドキドキわくわくしたのは。


「出席番号順とか萎えることやめろよー?」

「そうそう。自由に決めさせて」