セロに背を向け雛と教室に向かったわたしは、
"貴様にそれを求める気はない"
セロの放った言葉が、頭から離れなかった。
「今日は、遠足のグループを決めたいと思います」
その日のLHRで、近々ある遠足の班決めをすることになった。
行き先は、某巨大遊園地。
遠足といえばお寺みたいな歴史を感じる場所を訪問するイメージが強かったのだが(中学まではそういうところだった)、まさかの遊園地とは驚きだ。
幼稚園の頃に水族館や動物園に行ったときくらいかな、ドキドキわくわくしたのは。
「出席番号順とか萎えることやめろよー?」
「そうそう。自由に決めさせて」


