【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



「明日からも頼んだぞ」

「……ウン」


わたし、セロに生きる力を与えられているんだ。


「貴様がそうも素直だと面白くないな」

「えっ」

「もう少し困らせてやりたくなる」


鋭い瞳にとらえられ

ドクン、と大きく心臓が、跳ねた。


「もっと喰われたいか?」

「遠慮、します」

「なぜ」

「だって。そんなこと、されたら」

「されたら?」

「……どうにかなっちゃいそう。だから」