ねえ、セロ。
食べたり、食べなかったり。
そんなキスを繰り返すってどんな気分?
「上機嫌、だね」
「ようやく貴様が俺のものだと認めたからな」
「ものじゃ……ないし」
セロの女の子ってことは。
つまり、彼女ってこと?
「セロは……わたしの、カレシ?」
「そうだと言えば。満足か」
「っ」
否定は、しないんだね。
じゃあ、付き合うの?
ほんとに?
こんな綺麗な顔した学園の王子さまが、わたしの……
「ゆっくり休め」
「え?」
「俺は部屋に戻る」
そう、だよね。
この家にセロの部屋あるし。
目的は、果たした。
夜も遅い。
……寝なくちゃ。


