――――わたしは…… 「あいつとの幸せを願うのが。正解なのだろうが。とてもそうはできそうにない」 「セロ、」 「すまない。赦してくれ」 再び唇を重ねてくるセロが どうして謝ったのかわからないくらい 彼を受け入れている自分がいた。 これは、食事? それとも――…… 「んっ……」 溶かされてしまいそう。 「俺を愛せ」 "心だけはあげない" なんて、啖呵を切ったばかりなのに。 「……しないよ。こんなこと」 気持ちがない相手とじゃなきゃ、できないよ。