「はあ」


湯船につかり、胸元のシルシを見つめる。


"あんなに大きな印をつけるなんて。独占欲の塊って感じ"


「……独占欲のカタマリ」


もうすぐキスされるんだ。

セロに。


「割りきらなきゃ」


わかってる。

それが、食事だって。


でも、


「……ただのキスなんて。するから」


――――混同する


なんのためにセロがわたしにキスするのか、わからなくなってくる。