「目を開けてみろ」 なに考えてるの。 無理に決まってるでしょ。 「開けろ」 命令するのナシだって……! 「……わあ」 沈んでいく太陽を、こんなにも高くから眺めたのは生まれて初めてだった。 おぼろげなオレンジ。 「すごく綺麗な夕焼け」 どんな高いビルよりも上空にいて 障害になるものなど、何もなくて さっきいたホテルの窓からよりもずっと広範囲――360度のパノラマを見渡すことができる。 「絶景だね」 「高所は苦手だったのでは?」 「ひっ……」 そうだった~!!