「……黙れ」 セロの声が、急に、小さくなる。 「なんとなく、雛ってすごくいい香りがしそうだけど。そういう子でも。ダメなの?」 「煩い」 「え?」 「黙れといったら。黙れ」 なによ。 教えてくれてもいいでしょ。 悪魔の気持ちを少しでも理解したいというわたしの心遣いじゃん! 「ちょ、」 大きな翼を出し、わたしを抱えると セロが宙へと舞い上がった。 なんでこう、突然飛ぶかなぁ……!? わたし高いところ苦手なんだってば~!