「バーカ。興味ねーよ。処女とか」
「な……っ」
「俺を誘いたいなら出直してこい」
「さ、誘わないし。出直してもこない!」
「ふーん?」
ハッ……
ヤンキー相手に強気に出てしまった!
「案外いうんだな」
怒られなかった。
「こんなこと……いつもしてるんですか?」
なぜかいつまでも離してくれないリクさんに、リクさんの腕の中で問いかける。
「かもな」
曖昧な返事。
「友達、なんですよね? えーと。アキラさんと」
「ガキの頃からの腐れ縁ってやつ」
腐れ縁……?
幼なじみなのかな。
「タスクと私みたいな感じか」
「誰だそれ」
「な、なんでもない!」
「好きな男か」
「へっ……」
「わかりやすいやつ」


