「はあ?」

「ふふっ」


――――雛が、笑った。


さっき男たちに見せた柔らかい笑顔などではない。


「まるで繁殖期の動物ね?」


ぞっとするような、薄笑いを浮かべたのだ。


主導権は茶髪が握っていた雰囲気だった。


それが一瞬で


「下半身じゃなく脳ミソで考えて行動しなさい」


華奢でお人形さんみたいな雛に、空気を全てを持っていかれてしまった。


「ほんと、大勢いるのね。せっかく知能を持ったヒトに産まれておいて、理性もなにもない連中って」