おさまりかけていた心臓が、
激しく鼓動し始める。
固まるわたしの手から
ひょいとチョコを取り上げると
包み紙を、開てしまった。
おかしいな。
それ、わたしにくれるって言ったのに。
自分で食べるの?
いやまぁ、王子のものだから
王子が食べるなら……
それでいいんですけどね?
「良い香り」
包み紙をあけた瞬間
ひろがってきたのは、甘く、香ばしいような――
「とっても美味しそうな香りですね」
激しく鼓動し始める。
固まるわたしの手から
ひょいとチョコを取り上げると
包み紙を、開てしまった。
おかしいな。
それ、わたしにくれるって言ったのに。
自分で食べるの?
いやまぁ、王子のものだから
王子が食べるなら……
それでいいんですけどね?
「良い香り」
包み紙をあけた瞬間
ひろがってきたのは、甘く、香ばしいような――
「とっても美味しそうな香りですね」


