【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

不思議なことに、悪魔相手の方が、わたしは思ったことを言えているのは


たとえセロみたいに魔法を使えなくても、言葉で簡単に他人を傷つけられる人間の方が、よっぽど恐ろしいと思えてしまうせいなのかもしれない。


「言いたいことがあるならハッキリ言えば」


――――え?


「みっともないと思わないの? 高校生にもなってカゲグチなんて」


女子たちに向かってそう言ったのは


「はぁ? 事実を述べただけだけど」

「そう。だったら、こちらもハッキリさせてもらうわ」

「え?」

「あなた、そんな太い足を出して歩いてるけど。何のメリットがあるの? 醜いものを見た人が不快になるって自覚ある? ひょっとしてそれが目的なのかしら」

「……っ!!」


声にならない程カンカンになったその子は、耳まで真っ赤に。


「い、行こ」


席に戻っていく女子。