【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

いちいち仕草が落ち着いていて。

おっとりした口調で。


……色気すら、ある。


そんな高校生らしくない(いい意味で!)王子を見ていると――年相応って気がしないのだ。


それに

〝あの王子〟が話し相手なのだ。


緊張して敬語になってしまうのも当然といえば当然ではないだろうか。


「……(あなど)れないね」


――――?


「あな……ど?」

「なんでもないよ」


ふわり、と笑ってくれる。

よかった。

怒らせたわけでは、ないみたい。


寛大だもんね、王子は。