また授業をサボってしまったのはどう考えてもマズい。


かといってこんな髪型で教室に戻れない。


やってきたのは、美術室。


この時間は誰にも使われておらず静かだ。


「うー……わ」


鏡を見て不揃いな髪に愕然とする。

よくもここまで滅茶苦茶にやってくれたな。


……とはいえ


「わたしがダサいから文句言われたんだよね」


かわいくないのに王子のとなりに立つな、って。


「非の打ち所がない美人だったら。襲われなかったかな」