振り返ると、後ろの扉の前に如月先生が立っていた。


いつ入ってきたの?


鍵は……セロがあけたのかな。


「連れて行け」

「自分で運べばー? そのあとは、上手いこと処理しておいてあげるから」


ショリ……!?


処置でなく処理といいました?


「面倒だな。そこの窓から放り投げるか」


え!?


「バカねぇ。大ケガしちゃうわよ」

「しばらく入院でもしておいてもらおう」

「まーた、そんなこと言って……セロちゃんは」



如月先生、突然現れたにしては状況を呑み込みすぎている。