【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

アメにしてもチョコにしても、

すごーくお洒落だな。


眩いくらいに輝いた包み紙を眺めていると


まるで……


「魔法が、かけられているみたい」


なぜか、そんな風に感じた。


理由なんてない。


ただの直感

――というよりは、ありもしない妄想。


「……魔法?」


ぽかん、とされてしまう。


「な、なんでもないです!」


高校生にもなって"魔法"とか言って、引かれちゃったかな。


「面白いことを言うね。柚月さんは」


よかった。

王子、笑顔に戻ってくれた。