「だ、誰か……!」 「バケモノ……っ、王子にバケモノが乗り移ったんだよ!」 「助けて!!」 「五月蝿い」 セロの言葉に、先輩たちが一斉に話すのをやめる。 いいや、話せなくなったのだ。 口を動かしているのに少しも喉から声が出ないことに困惑している様子だから。 「刹那をいたぶっていいのは俺だけだ」 いたぶる……って それはどうなの―――― 「身の程を知れ」 片手でアコ先輩の首を掴むと、セロが、そのまま彼女の身体を持ち上げた。