「刹那」 耳元で、静かに囁かれる。 「なに?」 「俺だって。どうしていいかわからないのだ」 なにが? 顔をあげると―― セロが顔を歪めていた。 「どうすれば。貴様は心から俺のものになる?」 「……へ?」 「まあ。時間は、たっぷりあるのだからな。じわりじわりと俺に惚れさせればいい」 わたしの心、諦めてないの? 「しかし。朝から苛(いら)つかせおって」 なににそんな怒ってるの?