――ドクン 心臓が、激しく波打った。 「彼のこと、探して。見つけ出して。そして目で追っているよね」 バレ……てる。 「仲。いいんだ?」 「幼なじみ、なんです」 「おさななじみ?」 「はい。タスクとは小さい頃から家が近くて、だから――」 「いいよ、無理して隠さなくって。誰にも言うつもりない」 「え……」 「好き、なんだよね?」 優しく微笑みかけてくれる王子に、 つい 「……すき、です」 心のうちを、明かしてしまった。