――あめ玉を、もらった。



真っ黒な6cmくらいの細い棒

その先についた、

まるで惑星のような

ビー玉のような……


まんまるで神秘的な、

あめ玉を、もらった。


「うわぁ……綺麗! これ、本当にアメなの?」


透明なフィルムで覆われたそれを

袋越しに眺めるだけでも素敵なのに。


開けて直に眺めると、もっともっと綺麗だろうなぁ。


食べずに部屋に飾って毎日眺めていたい。


それはこのアメがキラキラと輝いているからというのはもちろんなのだけれど――


「もらいものだから、よく知らないけど。刹那(せつな)、喜びそうだなと思って」


そう言ってわたしに笑いかけてくれるのは、幼なじみの三浦祐(みうら たすく)


タスクが、わたしにこれをくれた。

……それが、なによりも、嬉しい。