「うわぁ……綺麗! これ、本当にアメなの?」
鈍感すぎる、タスク。
片想いをこじらせている、わたし。
タスクは高校で、モテていた。
中学の頃も人気あったけどそれ以上に。
みんな王子だけ見ていてくれればいいのに。
王子、だけ――
「そっか。君、名前は?」
なんてことだ。
「柚月……です」
「ゆづきさん、ね。僕は黒羽根」
おそれおおくも
王子から話しかけられてしまった。
こんなこともあるんだな。
「おいで」
わたしの手をつかみ、駆け出す王子。
あれ、
「屋上……に。行くんですか?」
「どうして知ってるの」
「え?」
「僕が君を屋上に連れていこうとしてること。なんでわかったの」
鈍感すぎる、タスク。
片想いをこじらせている、わたし。
タスクは高校で、モテていた。
中学の頃も人気あったけどそれ以上に。
みんな王子だけ見ていてくれればいいのに。
王子、だけ――
「そっか。君、名前は?」
なんてことだ。
「柚月……です」
「ゆづきさん、ね。僕は黒羽根」
おそれおおくも
王子から話しかけられてしまった。
こんなこともあるんだな。
「おいで」
わたしの手をつかみ、駆け出す王子。
あれ、
「屋上……に。行くんですか?」
「どうして知ってるの」
「え?」
「僕が君を屋上に連れていこうとしてること。なんでわかったの」


