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「――――な。刹那」
誰かが、わたしを呼んでいる。
「刹那」
「へっ……え、タスク?」
「なにボーッとしてんだ」
目の前にある掲示板に、ズラリと名前が張り出してある。
なんだっけ、これ。
「クラス離れちまったな」
「え?」
「まあ。家はすぐそこだし。いつでも会えるか」
そう言って微笑むタスクから
もう一度貼り紙へと視線をうつす。
そうか、これ
「クラス発表の紙だったんだ……」
「大丈夫かお前」
「え!?」
「それ以外になにがあるんだよ」
「いや、わたし。タスクと話すの気まずいとか……思っていたはずなんだけど」
「は?」
「……なんでだっけ?」
「さてはお前。俺にナイショにしてることあるな?」


