【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



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 *


「――――な。刹那」


誰かが、わたしを呼んでいる。


「刹那」

「へっ……え、タスク?」

「なにボーッとしてんだ」


目の前にある掲示板に、ズラリと名前が張り出してある。


なんだっけ、これ。


「クラス離れちまったな」

「え?」

「まあ。家はすぐそこだし。いつでも会えるか」


そう言って微笑むタスクから

もう一度貼り紙へと視線をうつす。


そうか、これ


「クラス発表の紙だったんだ……」

「大丈夫かお前」

「え!?」

「それ以外になにがあるんだよ」

「いや、わたし。タスクと話すの気まずいとか……思っていたはずなんだけど」

「は?」

「……なんでだっけ?」

「さてはお前。俺にナイショにしてることあるな?」