カラダの奥底から

この男に、支配されていくような気がした。


「……本当にわたしを食べるの?」

「無論」


またあんなキスされたら

わたし、どうなっちゃうの。


今度こそタスクを忘れちゃうの?


「わたしはあなたの、食べ物じゃ……ない」

「餌だ」

「ちがう……!」

「少し黙っていろ」


セロが、

細く長い指――親指と人差し指で


そっと、わたしの唇をなぞった。


右から、左へ。


すると、


「んっ」


口が


「んん……ん」


――――開かない


どういうわけか

上唇と下唇が離れなくなった。