【夢じゃないよ。君のこと、前から可愛いなって思ってた】 ――――ドンッ 強くセロの胸を押して、離れる。 「どうした」 あやうく流されるところ、だった。 悪魔に甘えてしまっていた。 この男は思ってもいないことを、吐く。 わたしに優しくして食べてしまう気だ。 「食べてた。……教室、で」 女の子と、キス、してた。 王子さまみたいな台詞を吐きながら。 「ほんの少しだけな」 ……あれで、少し? すごくたくさんキスしていたように見えたけど。