「刹那、帰ろ」 そういったのは、 「僕と」 ――――悪魔な王子さま 「いや。刹那は、俺が――」 「わたしセロと帰る!」 「……は?」 ごめん、タスク。 これは悪魔に命令されたからじゃ、ない。 わたしはもう、 タスクの優しさに甘えられそうにない。 近づくのが怖い。 傍にいると、もっと、好きになる。 わたしだけ好きだと思い知らされる。 それは…………すごく、辛いよ。