【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。



――――失敗した


無言で、頷いてみせる。


「そうか。え、いつから……」


明らかに、動揺した声。


顔をあげると、ほら


困惑した表情を浮かべている。


――――壊れた


全部。


わたしは今、タスクとの


『仲のいい幼なじみ』


という関係に、終止符を打った。


もう、


これまでの関係には……戻れない。


「ごめん、俺」


幻のタスクはわたしを受け入れてくれたけど、現実はそう甘くはなかった。


失恋することの苦しさを理解していなかった。