【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

今度は、ニセモノじゃないよね?


「は?」

「あ、いや。なんでもないよ!」


きょとんとされてしまった。


「まだ頭ボーッとしてんのか?」

「うん……っていうか、ごめんね」

「なにが」

「タスクが保健室まで運んでくれたんだよね。重くなかった?」

「……ンなことねーよ」


優しいな、タスクは。


……幼なじみだから。


小さな頃から一緒で仲良くしてきたから、今もこんな風にタスクはわたしに優しくしてくれる。