「あなたなら。セロとうまくやっていけそうな気がするなあ」
「え?」
「だって。セロの前で自分の意志を貫ける人間なんて――」
――ガラガラッ
「ケガしちゃったー!」
保健室に入ってきたのは、
女子生徒だった。
「如月先生~? いないの?」
カーテンの向こうから、先生を呼ぶ声。
「はいはーい。ちょっと待ってね?」
「練習中に突き指した」
「あらあら」
如月先生がカーテンを開けて、外に顔を出す。
そして、こっちを振り返った。
「あなたが、ちょーっとキスしてあげれば、あの子は元気になると思うけど。まぁ、あなたにとっちゃ迷惑でしかない話かしら?」
「……キスは。好きな人とするものです」
「信じたいものを信じなさい。すべては、あなた次第。今聞いた話は、保健室の先生の戯言だって思って……忘れてくれてもかまわないわ」
「え?」
「だって。セロの前で自分の意志を貫ける人間なんて――」
――ガラガラッ
「ケガしちゃったー!」
保健室に入ってきたのは、
女子生徒だった。
「如月先生~? いないの?」
カーテンの向こうから、先生を呼ぶ声。
「はいはーい。ちょっと待ってね?」
「練習中に突き指した」
「あらあら」
如月先生がカーテンを開けて、外に顔を出す。
そして、こっちを振り返った。
「あなたが、ちょーっとキスしてあげれば、あの子は元気になると思うけど。まぁ、あなたにとっちゃ迷惑でしかない話かしら?」
「……キスは。好きな人とするものです」
「信じたいものを信じなさい。すべては、あなた次第。今聞いた話は、保健室の先生の戯言だって思って……忘れてくれてもかまわないわ」


