「そうだよ。2人だけ」
「……なるほど」
王子の細くしなやかな小指に
そっと、私の小指を絡ませる
――――なんてできないっ……!!
「どうしたの? 秘密にできない?」
「いえ。そういうわけじゃ……なくて」
自分からなんて、無理。
「緊張してるの?」
「……っ」
グズグズしているうちに
王子から、小指を絡められた。
「ウソついたら針千本、のんでね」
美しい笑顔でそういうこと言わないで下さい。
怖いです。
さっき手を引かれたときは、咄嗟のことで感じる余裕なかったけれど。
王子の手は、異様に白く
そして――……とても冷たい。
「……なるほど」
王子の細くしなやかな小指に
そっと、私の小指を絡ませる
――――なんてできないっ……!!
「どうしたの? 秘密にできない?」
「いえ。そういうわけじゃ……なくて」
自分からなんて、無理。
「緊張してるの?」
「……っ」
グズグズしているうちに
王子から、小指を絡められた。
「ウソついたら針千本、のんでね」
美しい笑顔でそういうこと言わないで下さい。
怖いです。
さっき手を引かれたときは、咄嗟のことで感じる余裕なかったけれど。
王子の手は、異様に白く
そして――……とても冷たい。


