【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。

「んー。あたしも一応、"センセ"だからねぇ。生徒であるセロの個人情報は……詳しく教えるわけにはいかないかな」


えぇっ!?


ここにきて教育者の顔するんですか?


男子生徒となにやら秘め事をもっていたり

わたしにテクニックやらを伝授するってのはアリなのに……!?


「だから、ね。直接セロちゃんに聞・い・て」


案外手堅い人だったんですね先生……!


「で、でも。黒羽根くんに近づくのは危険そうですし」


先生の知ってることだけでも打ち明けてくれると、助かるんですけど。


「セロは、悪い子じゃないのよ?」


え?


「ただ、ちょっとこの世界の基準でいうと、倫理観が欠けていて。キレやすくて」


最悪じゃないですか。


「ヒトを食糧としか思っていなくて。自分がよければそれでいい、みたいなところもあるけれど」


クズですね。


「かわいい子なの」