ブラウスのボタンをあけると、胸元に、幻の中で見つけたマークと同じものがハッキリと浮かび上がっていた。
「あらあら。随分と大きなものつけられたのね」
記憶が、よみがえってくる。
「昼間。悪魔みたいになった黒羽根くんに、このあたりに手をあてられて。燃えるように熱をもったんです」
「あの子。姿まで晒したのね」
「これが。"シルシ"?」
「そうよ。あなたがセロのものって証」
勝手に人を所有物扱いするな。
「……ちなみに。洗って消えたりは」
「しないわね」
ですよね。
「それをつけることができるのも。消すことができるのも、本人だけ」
「消してもらえるんですか……!?」
「セロにその意志があればね」
無理だ。
あの悪魔、わたしのこと"極上"とか言っていたから。
「あらあら。随分と大きなものつけられたのね」
記憶が、よみがえってくる。
「昼間。悪魔みたいになった黒羽根くんに、このあたりに手をあてられて。燃えるように熱をもったんです」
「あの子。姿まで晒したのね」
「これが。"シルシ"?」
「そうよ。あなたがセロのものって証」
勝手に人を所有物扱いするな。
「……ちなみに。洗って消えたりは」
「しないわね」
ですよね。
「それをつけることができるのも。消すことができるのも、本人だけ」
「消してもらえるんですか……!?」
「セロにその意志があればね」
無理だ。
あの悪魔、わたしのこと"極上"とか言っていたから。


