「あたしは傍若無人になってるセロを擁護するつもりはない。あなたにセロの言いなりになりなさいなんて言わないわ」
先生は、敵ではない。
「だけどあなたを守る力もなければ。逃げ道だって用意してあげられない」
あの悪魔が強すぎるんだ。
人間がかなう相手ではない。
「高校生のあなたに、酷なことを言うけど。セロとの問題は――彼とどう付き合っていくかは、柚月さん自身が決めていくしかないの」
「……わたしが、決める?」
「どういうわけかあなたは、セロに完全に流されていないみたいだし。たとえばそうね。飼われる前に――飼っちゃえばいいんじゃない?」
「え?」
「"あたしが食べたいなら尽くしなさい!"……ってね」
そんなこと言ったら骨を砕かれませんかね。
「ふふ。相談に乗るだけなら、できるから。いつでもいらっしゃい」
「ありがとうございます」
「あまり頭を使うのは得意じゃないんだけど。男を落とすテクニックの方なら。ね?」
なにを伝授する気ですか。
先生は、敵ではない。
「だけどあなたを守る力もなければ。逃げ道だって用意してあげられない」
あの悪魔が強すぎるんだ。
人間がかなう相手ではない。
「高校生のあなたに、酷なことを言うけど。セロとの問題は――彼とどう付き合っていくかは、柚月さん自身が決めていくしかないの」
「……わたしが、決める?」
「どういうわけかあなたは、セロに完全に流されていないみたいだし。たとえばそうね。飼われる前に――飼っちゃえばいいんじゃない?」
「え?」
「"あたしが食べたいなら尽くしなさい!"……ってね」
そんなこと言ったら骨を砕かれませんかね。
「ふふ。相談に乗るだけなら、できるから。いつでもいらっしゃい」
「ありがとうございます」
「あまり頭を使うのは得意じゃないんだけど。男を落とすテクニックの方なら。ね?」
なにを伝授する気ですか。


