はあ、と溜め息をつくと頭を抱える先生。


「殺さなければ問題ないだろう?」

「もう二度と柚月さんのこと食べられなくなってもいいの?」


ま、待って。

会話についていけない。


わたしを食べることは前提なの?


やっぱり先生は

黒羽根くんの味方……?


「セロ。相手の気持ち無視してそんなことしちゃダメって、何度言わせるの」

「黙れ雌豚」


メスブタ……!?


「今は(しつけ)ができていないから暴れているだけだ」


シツケ!?


「喰われているうちに。この人間の方から俺を求めてくるようになる」


わ、わたしから黒羽根くんを……!?


ありえない。


わたしを食べて――……なんて


口が裂けても言わないよ……!