先生は黒羽根くんのこと、どこまで知っているのかな。


人間じゃないのは気づいているよね。


"食事"についても、理解しているみたい。


悪魔の配下にいるのは、黒羽根くんを恐れているから、という風には見えないし。


かといって、

『心臓をささげよ!』

みたいな雰囲気もない……。


「安心しろ。殺しはしない」

「いいえ、死ぬわ」


…………!!


「わかっているでしょう? その子が、今どれだけ弱っているかってこと。それが。誰のせいかも」


そうですよ。

わたし、すごーくクラクラするんです。


寝ても寝ても

眠り足りないんです。


誰のせい……?


もしかして

黒羽根くんが、わたしになにかしてるの?


呪いでもかけられてる……!?


「このくらい。なんだというんだ」

「冷静になりなさい」