『ハイハーイ、ストップ』


悪魔に食べられそうになっていたら、

如月先生が止めに来てくれた。


てっきり先生は黒羽根くんの仲間かと。


ハイカにいるって言っていたよね……?


「どういうつもりだ」

「離れなさい、セロ」

「俺の食事を邪魔をする気か」

「そうよ」


すごい。

会話が成り立っている。


「なぜだ」

「そりゃあ柚月さんは、私の可愛い生徒ですから」

「普段は見て見ぬフリするのにか」

「今回ばかりは見過ごせない。見殺しになんて、できないわ」


――ミゴロシ?


待って。

黒羽根くん、わたしを殺す気なの?


やだ。

絶対に、やだ……!


ハッ


今のうちにブラウスのボタン止めよう。


すぐに外してくるんだから……!