みどりは家事も育児も良くやっていた。

その点には何も不満はない。

孝明は安心して仕事に集中できたから。

でも何か通い合わない思いがいつもあった。
孝明に不満があっても、みどりはぶつかって来ない。

いつも孝明の顔色を伺って、一歩引いている。

だから孝明は余計にみどりを気付かってしまう。

みどりの本音を知りたいと思うから。