「リサにもあげるよ!」

「あたしはいいよ!」

「なんで?!一生食べられないかもしれないんだよ?!?!」


「んな大袈裟な…」



リサちゃんはお馬鹿さんだねー
あとでちょうだいって言ってもあげないんだから!



「後で恨まれそうだし」

「ん?なんか言った?」

「別に~」


またニヤニヤして怖いなあ…






「リサの今日のお弁当なにー?」


といったところで教室のドアが思いっきり開く音がして、クラスがざわっとした。





「…なに?」



ドアの向こうには見覚えのある髪色と目つきの悪さが見えた。