ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~

「んっ……」


あれ?あたしどうしてたんだっけ……
リュウヤとご飯を食べようとして……そして……


お、押し倒されて…………そして……?




ガバッと起き上がる。



「夢じゃない…………」

触られた……色んなところを

キスもされた。



気持ち悪くなかった。




その事実がいまだに受け入れられない。



リュウヤはどこに行ったんだろう

準備室には誰もいない



あ。


これリュウヤの上着……掛けてくれたんだ







タバコくさくて、柔軟剤の香り。
袖には多分タバコによってできたような穴。




なんだか無性にもっと嗅ぎたくなる。





あたしって変態?


鼻に近づける。




「お前、変質者かよ?」