白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集


「桃ちゃん? 公星さん?」


「と……十環先輩」


 暴力現場を
 十環先輩に見られてしまい、
 恥ずかしさに
 声が裏返ってしまった。


「おお! 十環。
 こいつ、お前の彼女なんだって?
 龍牙さんの妹って聞いて
 ビックリしたぜ」


「どうして
 公星さんがいるんですか?」


「俺がTODOMEKIから帰ろうとしたらさ
 こいつがコンビニの前で立っててさ。
 危なっかしいから、声かけたわけ。

 だってここらで起きた強盗事件
 まだ犯人捕がまってないじゃん」


「そうだったんですか。
 桃ちゃん。
 コンビニの中で待っててって
 言ったよね?」


「……はい」


「十環。 そんな怒んなよ。
 こいつはさ
 立ち読みしてたら店員に睨まれたから
 しょうがなく外に出ただけだからさ。

 桃華、十環が来てくれて良かったな。
 じゃあ俺は、帰るから」


「ハムハム……
 ありがとう。ミルクティー」


「おう!」


 ハムハムは右手を肩まで上げると
 バイクの方に歩いて行った。