「私が笑っても……
かわいくないし……」
「だから
そういうところが心配なの。
自分のかわいさをわかっていないところ。
桃ちゃんの笑顔
本当にかわいいからね。
いつもニコッとしない分
急に笑顔を見せられたら、
心を鷲づかみにされちゃう男の子
絶対に出てくるからね。
桃ちゃんは、
年下くんにも好かれそうだし。
かわいい1年生とかに
桃ちゃんのこと取られそうで……
心配になるから……」
そんな風に
思ってくれていたんだ。
私のことを大事に思っているのが
ヒシヒシと伝わってきて
心がぼわんと温かくなる。
「六花が一颯先輩の赤いベストを
着てくれるなら……
私も着てもいいですけど……」
「多分一颯も
必死にりっちゃんを
説得していると思うよ。
りっちゃんに悪い虫がつかないように
自分のベストを着せたいって
言いだしたの、一颯だから。
それを聞いた時にさ
俺も……桃ちゃんに着て欲しいって……
思っちゃって……」



