白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集


 ゆっくりと離れた唇。


 どんな顔をして
 十環先輩を見ていいかわからない。


 恥ずかしさから
 また十環先輩の胸に
 頭をこすりつけた。


 その時、
 甘い甘い声が
 とんでもない言葉を紡いだ。


「桃ちゃん
 俺のベストを着て行ってね」


「え?」