「十環先輩
 龍兄のことは私に任せてください。

 絶対に十環先輩の家に
 連れて行ってみせますから」



「桃ちゃん、ありがとう」



 はぁぁぁ。

 十環先輩の『ありがとう』は
 私にとってご褒美だ。


 心から感謝しているのがわかるくらい
 優しく丁寧に言葉を発してくれるから。



 よおし!

 十環先輩からのご褒美のために
 龍兄が十環先輩の家に
 行きたくなるような計画を練らないと。



 私は電話を切った後
 龍兄の行動&心理パターンを
 ノートにまとめ、
 綿密な計画を立てるため、
 机に向かった。

    ☆END☆


   次は、実行編です。