「十環先輩、そろそろ行かないと」


 はっと我に返ると
 俺は桃ちゃんをきつく
 抱きしめたままだった。


「桃ちゃん、ごめん。
 やっぱり、ナース服脱いで」


「でもこの服じゃないと、
 龍兄がTODOMEKIの姫になることを
 認めないって」


「だってやっぱり
 みんなに見せたくないから。
 こんなかわいい桃ちゃんをさ。

 それに
 龍牙さんのことは大丈夫」

 
「え?」


「龍牙さんなら
 最後には絶対に言ってくれるから。

 俺と桃ちゃんが
 したいようにすればって」


「アハハ。そうですね」