「桃ちゃん、このまま聞いて」
「え?」
「桃ちゃんがTODOMEKIの姫に
なるってことは、
危ないケンカに巻き込まれる可能性が
あるってことだよ。
それでもいいの?」
「はい。
十環先輩と一緒にいられるなら。
それに
TODOMEKIの雰囲気が好きなので」
「もしも、危ない目に合いそうになったら
俺に助けを求めてね。
すぐに飛んでいくから」
「私……多分……
十環先輩に助けを求める前に
反射的に相手を殴っちゃいますよ」
「アハハ。
桃ちゃんらしい。
でも覚えておいてね。
俺は自分の命に代えても
絶対に桃ちゃんのことを守るからね」
「嬉しいです。とっても。
でも十環先輩が
命を懸けて私を守ろうとしたら
私も一緒に戦っちゃいますよ。
見ているだけなんて
耐えられないので。」
「じゃあ俺は
桃ちゃんを守る王子様には
なれないじゃん」
「女の子を守る王子様になりたかったら
普通の女の子と付き合ってください」
「それはダメ……
俺もう
桃ちゃんしか目に入らないから」



