か……かわいい……
十環先輩の拗ねた顔。
耳を垂らしたワンコみたい。
かわいくてしょうがないんだけど。
私はシュンと肩を落としている
十環先輩の耳元で囁いた。
「TODOMEKIの姫の話し合いが終わったら
また私の部屋に。
それじゃ、ダメですか?」
「桃ちゃん。ズルすぎ……。
そんな可愛く『ダメですか?』
なんて聞かれたら、
ダメじゃないとしか言えないからね。
いいよ。
今回は俺が折れるから」
「よしよし。
十環先輩、えらい。えらい」
十環先輩が子供みたいにかわいくて
頭を撫でていると、
龍兄の不愛想な声が。
「お前らさ、失恋直後の俺の前で
よく、いちゃつけるよな。
こっちは
優しく慰めて欲しいくらいなのにさ。
って、なんで俺がここに来たのか
忘れてた。
あと15分くらいで公星が着くって
連絡があったから、
知らせに来たんだった。
桃、早くナース服着て
支度しろよ!」
「わかったよ」
「十環、お前にちょっと話がある。
俺の部屋に来い」
「わかりました。
じゃあ桃ちゃん、着替えておいてね」
私がうつむきながら頷いたのを確認して
十環先輩は
お兄ちゃんと部屋を出て行った。
十環先輩の拗ねた顔。
耳を垂らしたワンコみたい。
かわいくてしょうがないんだけど。
私はシュンと肩を落としている
十環先輩の耳元で囁いた。
「TODOMEKIの姫の話し合いが終わったら
また私の部屋に。
それじゃ、ダメですか?」
「桃ちゃん。ズルすぎ……。
そんな可愛く『ダメですか?』
なんて聞かれたら、
ダメじゃないとしか言えないからね。
いいよ。
今回は俺が折れるから」
「よしよし。
十環先輩、えらい。えらい」
十環先輩が子供みたいにかわいくて
頭を撫でていると、
龍兄の不愛想な声が。
「お前らさ、失恋直後の俺の前で
よく、いちゃつけるよな。
こっちは
優しく慰めて欲しいくらいなのにさ。
って、なんで俺がここに来たのか
忘れてた。
あと15分くらいで公星が着くって
連絡があったから、
知らせに来たんだった。
桃、早くナース服着て
支度しろよ!」
「わかったよ」
「十環、お前にちょっと話がある。
俺の部屋に来い」
「わかりました。
じゃあ桃ちゃん、着替えておいてね」
私がうつむきながら頷いたのを確認して
十環先輩は
お兄ちゃんと部屋を出て行った。



