「だってお前さ
 高校に入るために
 TODOMEKI辞めるしかなかっただろ?

 もう高校は卒業したし
 また戻ってきても
 何の問題もなくねえ?」


「いいじゃん、十環。
 また一緒に
 ケンカの手合わせしようぜ」


「桃ちゃん、どうっしよっか?」


「十環先輩が戻りたいなら
 戻ればいいと思いますよ。

 私は……
 十環先輩と一緒にいられる時間が
 増えるなら……
 入ってもいいかな」


 その言葉を聞いて
 十環先輩はとびきりの笑顔を
 向けてくれた。


「桃ちゃんの
 こういうところが可愛すぎ!!

 いるもツンツンしてるのに
 たまにフッと
 素直になってくれるところ」


「確かにこのギャップは、
 桃華さんにしか出せないですね。
 いいなぁ、十環さん」


「十環。
 桃姫がTODOMEKIにいる時は
 俺ら全員の姫だからな。
 そのことは、忘れんなよ」


 祥吾さんの言葉を聞いて
 ぼそりとつぶやいた十環先輩。