プリンセスストロベリーの憂鬱

「…中出身、鷹司夏恵です。よろしくお願いします」

ハスキーだが通る声だった。

言葉短く、夏恵は椅子に座った。


聞いたことのない中学だとクラスはまたざわつくが夏恵は無言のまま外を見ている。


「何あの子、感じ悪い」


女子の間からそんな会話が聞こえて来た。

夏恵の存在が波乱を生む予感がした。